こんにちは、桃生ににこです!ここでは西洋占星術の基礎知識について、簡単に説明していきたいと思います。西洋占星術はテレビのランキングなどでもおなじみ、牡羊座、牡牛座…などの星占いことですね。
紀元前2千年にバビロニアで発祥した歴史ある占いです。天体の動きが地上や個人に影響を及ぼすとして、生まれた時の空の状態と日々移り変わる空を掛け合わせて、様々なことを占うことができます。天文学の発達や歴史の流れとともに多少中身を変えながら、今の形に進化してきました。
西洋占星術ではホロスコープを使って占います
こういうホロスコープと呼ばれるものを使って性格や運勢を読みときます。これは、その人が生まれた日、生まれた場所、生まれた時間に空のどの方角にどの惑星があったのか?を示しています。
これは、この記事を書き始めた2020年3月14日22:21の図です。この瞬間東京都で生まれた赤ちゃんがいたら、その子のホロスコープはこの図になります。3月14日生まれの人は星占いでは魚座です。それは、太陽が魚座にいた、と言うことです。西洋占星術的には太陽星座が魚座って言います。
西洋占星術で使う天体とその天体が意味すること
西洋占星術で使うのは以下の10個の天体です。
占星術で使う天体とその意味
- 太陽 [☉]…人生の総合的な意義、社会的使命、目的、人格の総合
- 月 [☽]…個人の人格の基礎。幼少期に培われたもの。リラックス・家の中にいるとき
- 水星 [☿]…知性の使い方や傾向。会話、コミュニケーション。
- 金星 [♀]…感受性、楽しむこと、恋愛、芸術、金銭
- 火星 [♂]…自分を社会に打ち出す積極的な攻め、行動力
- 木星 [♃]…他者を容認する寛容、拡大と発展
- 土星 [♄]…自己管理能力、社会への責任
- 天王星 [♅]…独自性、機転を利かせて問題を打破する力
- 海王星 [♆]…境界を曖昧にする、霊的、神秘的
- 冥王星 [♇]…深い意志、執着、死と再生、物事を根底から覆す
この10個の天体それぞれに○○座って星座が割り当てられます。
上の図だと太陽は魚座、月は射手座、水星は水瓶座なので、リラックスしている時は射手座っぽい(月:好奇心旺盛で弁論好き等)会話や言っていることは水瓶座的(博愛主義的、幅広い年代相手に会話できる等)となります。太陽は「人生の総合的な意義」って上に書きましたが、月〜冥王星まで全てひっくるめると太陽っぽくなるってことかな?と最近思っています。
なので、普通の星占いは太陽星座だけだから、信ぴょう性薄いみたいな声もありますが、それだけなのになんか当たってる気がする!ってのは太陽が他の天体全部のまとめだからですね。
太陽は自分で意識してこうなる!ってよりは、月〜火星の部分でそれぞれ動いたことが太陽なので、人から自分はこうみられているだろうな、って思う自分が太陽星座かなーと思います。
アスペクトで個人の性格、運勢、相性をより詳しく見る
つづいて、ちょっと踏み込んでアスペクト、ハウス、アングルについて説明していきます。
アスペクトは真ん中のピンクの斜線の部分。それぞれの天体が赤とか青の線で結ばれています。これは、それぞれの惑星同士が特定の角度で繋がりあうところに位置している、ということ。
青い線は、60度、120度。似た性質のサイン(星座)同士の線です。調和的なアスペクトと呼ばれ、吉相と分類されることが多いです。
赤い線は、0度(重なる)90度、180度など。反する性質のサイン(星座)同士の線です。ハードアスペクトと呼ばれ衝突が多いとされることが多いです。
例えば、蠍座と水瓶座はハードと呼ばれる90度の位置関係なのですが、蠍座は狭く深く…自分が信じたこと以外は排除するような性質があります。対して、水瓶座は広く浅く、個性に執着しすぎずに、どんな個性の人も楽しく共存できる世界を良しとする性質です。これ読むだけで、タイプが全然違うな…ってなると思うのですが、そういう位置関係ってことですね。で、このハードの関係だと相性が悪い…なんて言われることもありますが、自分と明らかに違う性質を持っている人ってことで、逆に惹かれ合うことが多いように感じます。結婚相手は必ずハードの部分があるような。
なので、青が多いから良い!赤が多いからダメ!ってことはなく、青ばっかりだと何となくいい感じに進むことが多いから、メリハリのない状態になるし、赤でもその衝突を気合いで乗り切れば、得られるものは青以上です。
このアスペクトは個人のホロスコープの中で個人的な葛藤や調和を見るためにも使うし、相性を見るためにお互いのホロスコープの天体の関係を把握するためにも使うし、未来や現状を見るためにその時の空模様と個人のホロスコープを合わせて、そのアスペクトから運勢を読み解くこともあります。
西洋占星術のハウスについて
次にハウスについて。ハウスは出生時間がわかっている人のみ見ることができます。生まれた時間によって変化するポイントですね。24時間でハウスとアングルは一回転するのです。
ハウスは天体が収まっているお部屋のようなもの。360度を12分割して1〜12ハウスまであります。分割方法は様々でプラシーダスかコッホと呼ばれるものが使われることが多いのかな?等分ではなく人によって大きいハウス、小さいハウスがあります。
ある星座のこの天体がこの部屋にいますよ、というので、先ほどの図だと、月の射手座は1ハウスにいる!ってことで、より詳細にみていくことができます。
1〜12ハウスが意味すること
- 1ハウス(牡羊座的)…個性、行動の癖
- 2ハウス(牡牛座的)…金銭、生まれつきの才能
- 3ハウス(双子座的)…知性、初等教育、近所
- 4ハウス(蟹座的)…家、両親、不動産
- 5ハウス(獅子座的)…恋愛、芸術、自己表現
- 6ハウス(乙女座的)…労働、健康、実務
- 7ハウス(天秤座的)…結婚、一対一のコミュニケーション、裁判
- 8ハウス(蠍座的)…遺伝、相続、性行為
- 9ハウス(射手座的)…教育、宗教、哲学、外国
- 10ハウス(山羊座的)…キャリア、ステイタス、社会参加
- 11ハウス(水瓶座的)…友人、サークル、未来
- 12ハウス(魚座的)…秘密、潜在意識、精神世界
ここに書いたのは、割とメジャーな意味なので、見る事柄によってこれ以外のハウスの意味で見る場合もあります。で、それぞれのハウスに星座が割り振られていて、意味することはその星座らしさだったりします。さっきの月が○○座、金星が○○座というのに加えて、11ハウスに天体がたくさん入っていたら水瓶座的な要素が強いってなるし、占星術の4区分(火、地、水、風)や3区分(活動・柔軟・不動)の要素の強弱も、ハウスへの振り分けによって強調されたり緩和されたりすることがあります。
さっきの1ハウスに射手座の月でいうと、無意識の個性を表す1ハウスに月、射手座があると、裏表のない印象でとっつきやすい。思いつきで突如行動して、周りも本人もびっくりすることが多いかも。みたいな感じになるかな。
アセンダント、MC、惑星以外で大きな影響力を持つアングルとは?
占星術では、10個の惑星がありますが、その中でも太陽と月がその人に与える影響は強く、未来の運勢を見るときも月や太陽に関わる部分は注意深くみます。で、そこに並んで重視されるのがアングル。中でもAsc(アセンダント)とMC(エム・シー)はかなり重要です。
緑色のまるで囲った部分、ホロスコープを四分割する1ハウス、4ハウス、7ハウス、10ハウスそれぞれの始まりのポイントです。このアングルは出生時間がないと見ることができません。4分に1度移動。約2時間で星座が変わります。
4つのアングルが意味すること
- Asc(アセンダント)…無自覚なその人の内面的、外面的特徴、他者が感じる雰囲気
- IC(アイ・シー)…自分の基盤、リラックスできる場所、精神世界、身近な人だけが知ることができる姿
- DS(ディセンダント)…自分以外の人に与える影響、与えられる影響
- MC(エム・シー)…仕事・社会に対する態度、人生のゴール
私ってみんなにどんな印象を与えてるんだろう?って思ったら、Asc。私場合は獅子座初期度数(元ヤン度数とも言う)がAscなので「元ヤンですか?」って言われる率がめちゃくちゃ高い!そして、私たち夫婦は第一子を授かるまでに6年かかってそれなりに大変だったんですが、第二子は38歳目前だったのにすんなり授かりました。私のAscぴったりで日食があった直後でした。Asc大切!
MCは人生のゴールや社会でのあり方を示すので、適職は何?どこを目指して進めばいいの?って時に大事です。
以上、だいぶざっくりとですが、西洋占星術って何?ホロスコープってどうやって見てるの?と言う方向けに簡単に説明してみました。
西洋占星術のおすすめ書籍
もっと詳しく西洋占星術について知りたい!という方向けに、オススメの西洋占星術の書籍を紹介します!
鏡リュウジ先生の「鏡リュウジの占星術の教科書Ⅰ&Ⅱ」
まずは、鏡リュウジ先生の「鏡リュウジの占星術の教科書」。自分を知る編と相性と未来を知る編の2本立て!これはとにかくわかりやすい!占星術って「独学でやってみたけど難しすぎて挫折した」って話をよく聞くんですが、この本なら基本の部分をしっかり押さえられて、そのほかの本と比較すると圧倒的に優しいです。鏡リュウジ先生さすが!わかりやすすぎる!ってなります。逆にこの本を読んで「西洋占星術、すっと入ってこないわ〜」ってなったら、自分でするのは諦めた方が良いかもしれない。
松村潔先生の「最新占星術入門」
松村潔先生は鏡リュウジ先生と比較すると一般の知名度は低いのかな?と思いますが、占星術の第一人者で占星術、スピリチュアル系の多くの著書がある、占星術を学ぶ人なら誰でも知ってるし、誰でも1冊は本を持っている!って方です。私の家にも何冊もあります。
上で簡単に説明したアスペクトとハウス、その中にある天体がそれぞれどのように相互に作用し合うのか?とか、「結婚運をみたい」「恋愛運をみたい」「適職を知りたい」など、ホロスコープを読み解くぞ!って思った時に、一番最初に見てみたい!と思うような事柄をどのように見ていくのか?が詳しく書いてあります。鏡リュウジ先生の本を読んで「やばい!占星術面白い!」って思った人向け。内容は少し難しいので、いきなりここから入ると人によっては挫折してしまうかもしれないです。