こんにちは、占い師の桃生ににこです。タロットカードの各カードの意味について解説していきたいと思います。
まずはタロット大アルカナカードのトップバッター、愚者のカードから!
タロット占いって?って人はまずはこちらからご覧ください。
タロットの大アルカナ、愚者のカードが意味すること
愚者のカードはタロットの大アルカナ22枚の一番最初、0番のカードです。愚者からスタートして最後の世界のカードに行き着きます。愚者は軽装、小さい荷物、犬を引き連れてワンドを持ってどこかに行こうとしています。
愚者が正位置だったとき
- 直感が冴えている
- 新しい世界への旅たちの時
- 縛られていたものから解放される
愚者が逆位置だったとき
- 準備不足
- 勘が狂っている
- スタートではなく逃げである
スタートがどういう意味を持っているのか?
愚者のカードはスタートなんですよね。正位置でも逆位置でも。で、そのスタートすること、がどういう意味を持っているのか?ということです。どちらも共通するのは、入念に計算されたスタートではないこと。勘に頼ったスタートであって、そのスタートがあっているのかどうか?
正位置だったらその決断は正しいのだと思います。ただ、愚者は神話やおとぎ話の世界によく出てくる象徴で周りの人から見たときに、愚者のように見える。なので、社会的な賛同はこの時点では得られないんですよね。なので、周りから見ると「あの人バカじゃないの?」みたいに見える。新しい世界に向けてその人にとって正しいことであって、それまでいた自分の世界とは全く違った世界に飛び立っていくので、それまでの人間関係などはそこをきっかけに一新される可能性があります。
そして、ここで言う正しさとは社会的な正しさではなく、自分の直感に対して正しい。だから、結果としてどれだけ多くの人に承認されるかは未知数だけど、自分は自分!って割り切りがその本人にとって過ごしやすい世界に導いてくれるだろうと思います。
そしてスタートした愚者は大アルカナの様々なカードを経過して道を歩んでいくので、すぐにハッピーエンドにいくことを意味するわけでもありません。なので、今が旅立ち!今私がいる世界は違う!その直感は正しい!そして、これが本当に目指すべき場所だった!ってところに向かってここから山あり谷あり頑張っていこうね、ってことですね。
カップルや好きな人との経過でこのカードが出た場合、どちらかの気持ちに愚者が出ていて、片方は逆に今にとどまるってことだったら、それは別れを意味するでしょう。価値観の違い、ですね。
逆に二人共通の意思として愚者ならば、二人で新しい世界に飛び立っていく!一般的に言う駆け落ち的な感じかな、と思います。
逆位置だったら…まずその行動は他者から見て滑稽に見える上にその人にとっても良い決断ではないのだと思います。自身の直感が狂っている…本当は解決すべきは別の問題なのに、そこに向き合わずに逃避行に走っている、とか、自分自身で感じずにどこかで見聞きしたものを盲信しすぎているかも。
足元を見直すことが求められてますね。誰かを好き!って思って、自分の気持ちに愚者の逆位置があるなら、自分の承認欲求を満たすために、パンチのある恋で誤魔化そうとしているかもしれない。既婚者同士の恋愛でこのカードが出た時は、それぞれの家族との問題に向き合い解決することが先で、それが実現できたら、新しい相手を好き!って思っていた気持ちはなくなるかもしれません。
愚者の場合は、正位置にしろ、逆位置にしろ最初は周りからの賛同が得られにくい道を自分の勘を頼りに突き進んでいくので、正位置なら、自分がこうだ!って思ったことを最後まで貫き通すこと、逆位置なら一旦立ち止まって自分の足元を見直すこと、が大事です。
私が持ってるタロットの愚者のカードをいくつか。真ん中二つはスタンダードな絵柄、両サイドは大きな人だったり、ちょっと変わった人としてだったり、常識からは理解しがたい別世界の人みたいな感じで描かれてますね。