タロット

タロットの基礎知識

ここでは、占いでよく使われるタロットについて、基本の知識やオススメの書籍を紹介していきますね。占いを受けて、タロットってなんだろう?自分でやってみたいな、と思った人がタロットに一歩踏み込んで接するための記事です。

78枚の絵札で占う、タロットって何?

タロットは78枚の絵札で大アルカナと呼ばれる22枚のカードと、カップ、ワンド、ソード、ペンタクルそれぞれ14枚ずつの56枚、計78枚のカードで占います。

これはゴールデンタロット。最近一番気に入っている絵柄です。
紙が傷みやすいのが難点…

明確な起源は不明ですが、最古のタロットは1392年のシャルル6世のタロットと言われています。その後、マルセイユ版と呼ばれるタロットは1650年ごろ、ウェイト版(ライダー版)と呼ばれるタロットは1909年にできたと言われています。

タロットの大アルカナカード

こちらはタロットの大アルカナカード。0番〜21番までの番号が振ってあります。最後のカードは世界、0番の愚者は旅立ち、スタートを表し、番号を上がるごとに精神、行動などが成長していきます。占星術の星座と同じく大きな物語になってます。最後の世界で全てが万遍なく調和された21番世界に行き着きます。マルセイユ版タロットは絵柄が書いてあるのは大アルカナのみで、小アルカナと呼ばれるものは数字のみです。

タロットの4つのスート

小アルカナカードは4つのスートと呼ばれるものに分類されています。

タロット各スートのエースカード

上の写真は各スートのエースカードです。

左から順番に

  • ソード(剣)…知識、思考
  • ワンド(棒)…行動、やる気
  • カップ(カップ)…気持ち、イマジネーション
  • ペンタクル(硬貨)…物質、ステータス

このそれぞれのスートごとに1(エース)から14番までの数字が割り振られ、それそれの数字の意味×タロットのスートの持つ意味でカードそれぞれの意味が決まっています。

タロットの小アルカナ、スート別の10のカード

これは、10番の各スートごとのカードです。

タロットのコートカード

タロットの小アルカナのカードには、人物が描かれたカードがあります。トランプでいう、ジャック、ナイト、クイーン、キングの立ち位置です。ジャックはタロットだとペイジって言います。

これは各スートのキングのコートカード
  • ペイジ…少年、初々しさ、勤勉
  • ナイト…青年、果敢、躍進的
  • クイーン…大人の女性、受容、冷静さ
  • キング…成熟した男性、安定的

それぞれの人は上記のような意味で、それにスートの要素が加わって、カードの意味が決まります。上のキングのコートカードだと、

  • ペンタクル…財務の偉い人…言い訳は聞きません、結果が全て
  • キング…営業部の偉い人…自分もプレイヤーとして活躍しつつ周りの士気も高める!
  • ソード…経営企画の偉い人…エビデンスとともにプレゼンして!
  • カップ…デザイン部の偉い人…ちゃんと見て感じた?伝わるかな?これ?

みたいな感じかな。キングなので、年配のちょっと偉い人、威厳のある人がベースになります。実際のリーディング(タロットで問題解決すること)では、特定の人物の存在を指し示すこともあるし、そのカードのような人の状態にある、目指すべきってことを指し示す場合もあります。

キングは年配、ペイジは若年だけど、それは精神の問題なので、実際の年齢に対応するかどうか?は状況次第ですね。

タロットカードでの占い方

タロットカードでどうやって占うのか?簡単に説明しますね。

  1. タロットと対面!気持ちや場所の整理
  2. タロットに問いかける質問を考える…質問の仕方、大事です
  3. 使用するスプレッド(タロットの並べ方)を決める
  4. タロットをシャッフルしてまとめる
  5. スプレッドに沿って並べる
  6. 結果を読む!

大切なのは(1)〜(3)かな。タロットの並べ方(スプレッド)には、いくつものパターンがあるので、知りたいことをはっきりさせること。相手の気持ちとか色々あると思うんですけど、それを知って自分がどうしたいのか?をはっきりさせるのが大切です。行動したいのか?考えたいのか?で、気持ちを落ち着けてシャッフルする。

シャッフルの方法や並べ方はスプレッドによって変わってきたり…後は、職業で占いをしていると、長くやる中で個人でこれがやりやすい!とかしっくりくる!当たる!みたいなので、オリジナルになっていくケースもあります。私も最初の頃とは細かいところがちょっと違うかも。最初は本に書いてあることに沿うのが良いかな。

タロットカードのスプレッド例

タロットのカードの並べ方をスプレッドと言うのですが、スプレッドはかなり多くの形が存在します。今回は代表的なもの3つ。数字はカードを配置していく順番です。

タロットのスプレッド(1):ヘキサグラム

タロットのスプレッド ヘキサグラム
  1. 過去
  2. 現在
  3. 近い未来
  4. 対処法
  5. 相手の気持ち
  6. 自分の気持ち
  7. 最終結果

これは恋愛相談で使うことが多いです。過去から未来までの時間の経過がわかる、自分と相手の気持ちがわかる、対処法もわかる、複数枚出すスプレッドの中ではシンプルな構成でわかりやすい。

タロットのスプレッド(2):ケルト十字(ケルティッククロス)

タロットのスプレッド(2):ケルト十字(ケルティッククロス)
  1. 問題の核心
  2. 対立する要因
  3. 潜在意識、根本的な原因
  4. 過去
  5. 顕在意識、目に見えている問題
  6. 未来、近い影響
  7. 自分自身
  8. 外的要因、第三者
  9. 鍵となること、見落としてること
  10. 最終結果

ケルト十字はさっきのヘキサグラムと比較するとカードの枚数が多いです。なので、かなり詳細に読み解いていくことができますが、最初のうちはカード出してみたけど、なんのこっちゃ…みたいなことにもなりやすいかな!?

深層心理と時間の流れを深読みして、問題解決や未来への憶測に役立てることに適したスプレッドかと。相手の気持ちについて深く掘り下げるにも有効ですが、自分自身のこれからについて気持ちを掘り下げる!みたいな時にさらに活躍してくれるスプレッドかな、と思います。

タロットのスプレッド(3):3枚引き

これだけシンプルな名称ですけど、3枚なのでわかりやすいし色々応用が効くスプレッドです。

  1. 自分の気持ち
  2. 相手の気持ち
  3. 二人の状態(結果・未来)

としてもいいですし、

  1. 過去
  2. 現在
  3. 未来(最終結果)

で時間の流れを見ても良い。

単純に「相手の気持ち」「自分の気持ち」「今月の運勢」みたいなテーマで、3枚出して、その3つの組み合わせで占う、みたいなこともできます。

スプレッドは色々あるので、検索すればたくさん出てくるから、がっつりやるぞ!ってなったら、色々探してみると良いかも。

  1. こういうことを知りたい時に…
  2. こういう聞き方で展開すると…
  3. 知りたいことを具体的に知れる!

みたいな想像しながらスプレッドみると、「これ好き!」ってのに出会えるかも。この3つはかなりスタンダード。使い勝手いいので、なんだかんだでこれしか使ってないって人も多いかな。

出たカードの結果を読み解く

ここが一番難しいんだよね。で、少し簡単にするためには、シャッフルの時に心を研ぎ澄ます!今の自分が悩んでいること、知りたいことについてしっかりイメージするのが大事。

後は、回数を重ねていくしかないですね。自分の毎日の運勢を一枚だけカードを引いて、その日がどんな日だったか検証する、とか。

一般的に言われているカードの意味もあるけれど、自分にとってこのカードの意味はこれ!みたいな個人のオリジナルの意味も出てきたりして。後は身近な人を占ってみたり、芸能人のゴシップについて占ってみたり。このカードが出た、こうなった!ってのを蓄積していくのが大事ですね。

後は、出たカードを見て、それそれのカードをつなげる作業…物語をイメージする作業、みたいな感じかな。そこが必要になるので、お話考えたり何かしら表現したりが好き!って人にタロットは向いてるかな、と思います。

タロット占いに興味がある人へ…おすすめの書籍!

タロット関連の書籍のオススメを紹介していきたいと思います。

タロット占い完全マニュアル

これだけAmazonのみのリンクです。中古でしか取り扱いがないみたい。元の値段は1,500円なんだけど、2,000円ちょっとでの取り扱いが多いのかな?色とタロットのカードの意味から始まり、各カードの説明、スプレッドの紹介(スプレッド数は少なめかな?)まで、基本&深掘りしたことがすごくわかりやすく書いてあります。名前の通り実用書感強い感じ。スピ的なことは書いてますが、本から醸し出されるスピ感は弱め。

初めてのタロットカウンセリングシリーズ

これは、恋愛版と仕事人間関係版があるんだけど、実際のお題でできる占い師さんとダメな占い師さんの鑑定事例別に紹介されてます。実際に占い師にならない人でも、タロットのリーディングでつまづきやすいことについて、具体的な相談事例のケースで紹介されているので、実際占ってみたけど、よくわからなかった、とか、これであってるのか?みたいなことを確かめるのにも良いかな。占い師になる予定じゃない人でも使えると思います。スプレッドも何パターンか紹介されてる(5、6個かな?)けど、それぞれのカードの意味については、簡単に読む!誰でも読める!みたいなことが重視されているので、あまり深さはないかも。まさしく初めてさん向けですね。

ラーニング・ザ・タロット タロットマスターになるための18のレッスン

これはねー、本格的です。タロットやばい!めっちゃ深めたい!って人向け。本の値段も3,500円と少々お高め。ぶ厚め、文字小さめ。タロットとの向き合い方、どう身近に感じるか?とか本格的にタロット入門するための、基本の部分…タロット怖くないよ!素敵だよ!みたいなことかなぁ…、あと、コートカード(人物の絵札)の説明が充実してる。

そしてスプレッドはこの本ではケルティッククロス押しなので、ケルティッククロスについてはかなり深められます。あとは、このカードとこのカードが出たら意味を強め合う、とか組み合わせの部分とかね。カードの意味についてももちろんのこと充実してるんだけど、個人的には次に紹介する「タロットの書」の方が好き。タロットの世界に飛び込む!空気感が私は好きで、この本はタロット学び始めた初期の頃に買ったんだけど、この本を最初の方に買っていてよかったなーと思ってます。

タロットの書 叡智の78の段階

カードの意味とそのカードの持つ数字の意味について、大アルカナも小アルカナもそれぞれがどういう物語を持って、どう繋がっていくのか?について細かく書いてあります。私は数秘術もするので、数字に関する部分が多いのが楽しい!ってのはあります。

カードの意味に関しては、かなり深く潜る…深層心理を探る…みたいな感じなので、このカードが出た!意味を見た!生活にこういう風に生かす!ってスムーズにはいかないかもしれない。タロットと数字、タロットと心理学的なことに興味がある人には面白い本かな?と思います。私は好きですし、他の占い師さんも推してる人は多いですね。スプレッドの紹介の中に生命の樹と呼ばれるスプレッドも含まれていて…自分を深く知る、深層心理を探れるスプレッドなので、それをマスターしたい!って人にもおすすめかな。

これも今見たら、中古品からの購入になるみたいです。増刷されたりしないのかな!?

以上、タロットについてざっくりまとめてみました!です。カードの意味についてもそれぞれ記事にしていけたらなーと思ってます。