人生・生き方

銃・病原菌・鉄(上)継承して生きる・宇宙を感じる

銃・病原菌・鉄 ジェレドダイアモンド

今年の10月から11月にかけて、子供の寝かしつけの時間を利用しながら、「銃・病原菌・鉄」の上巻を読んでいました。

上巻内でも話は完結しているので、さらに詳しい知識を!とならないなら、下巻は読まなくても良いかも?私来年、下巻をゆっくり読み進めようかな?と思っています。

欧米諸国で先進的な生活をしている人と、パプワニューギニアの民族のように原始的な生活をしている人、両者の差は人間的な優劣からくるものなのか?

これについて、人類の13,000年の歴史を振り返りながら検証します。結論は人間的優劣ではなく、土地の特性によるものであるということなのですが、この本はその結論よりも13,000年をかけて変化してきた人類のダイナミックな足取りを体感できることが魅力です。

歴史を見ていくと、ちょっとした変化を遂げるのに400年、大きな変化を遂げるのに数千年。西暦の2023年はほんの一部に過ぎなくて、さらには長く見積もっても100年ほどの私の一生などさらに大したことない、と思うのです。

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平野啓一郎さんの小説「本心」。1年以上前に読んだけれど、今も内容を思い出すことが多いです。(映画化されるらしいことを今知った!キャストの発表はこれから。わくわく!)この小説は2040年が舞台で、癒しのアプリとして宇宙の何億年もの歴史を疑似体験するものが出てきます。そこでも自分は小さい人間なんだなーって感じる。同時に宇宙との一体感も感じる。それが癒やしになる。

「何者かにならないといけない」「意味のある何かをしないといけない」「意味のある人間にならないといけない」って圧が今の世の中は強すぎる。

じゃあ、なんで生きるの?なんのために生きるの?それは、次の世代に継承するために生きるのです。

毒親に関する負のスパイラルから抜けるには、4世代から6世代に渡る改善・継承が必要だそうです。私は自分の母親を毒親と思っているけれど、その上の世代も毒があり、母親もその負のスパイラルを抜けるために頑張ったことはあって、多少の毒抜きはした状態で私にバトンタッチしてます。

継承は自分の子供に対してだけじゃない。継承する、繋ぐ=子孫を残す、ではない。(蠍座は血を継承する、牡牛座は身体的なものを継承して子(弟子)を必要とする感じが強いですが)

考え方、やり方、輝き方…誰かに与えてもらったこと、教えてもらったことはたくさんあるはず。そこに自分のエッセンスを加えて、他の誰かに継承する。小さな継承をいろんな人にたくさんする。

継承することと与えられることはセットになっているので、継承し、与えられ、継承し、与えられる。このサイクルをくり返していくのが生きること。

継承すにも色んな形があります。SNSで発信する、パフォーマンスで感動やオーラを届ける、サポートで安心感を伝える。

今の自分に「私は何を継承しているの?」って考えてみるだけで、人生で起こる嬉しいことの数は一気に増える。そして、西洋占星術は「何を継承するか?」を教えてくれます。

何を継承すればいいかわからない時。継承する気力が湧かない時。大きな歴史の流れや宇宙の流れに。想像の中で自分の身を置いてみる、感じてみる。すごく大事です。

運気を上げる、自分らしく生きるには宇宙と繋がることが不可欠だけど、この感覚ってすごくわかりづらい。その感覚を「銃・病原菌・鉄」の本は教えてくれますね。想像しながらゆっくり読み進めるのがおすすめです!