恋愛・結婚

【婚活】彼にとって100点の彼女になりたい(辻村深月/「傲慢と善良」より

彼にとって私は何点の女なの?

こんにちは、占い師の桃生ににこです。2021年はたくさんの素敵なコンテンツ(小説、漫画、映像など)に触れるぞー!と思いながら、2月はアクセ作りの方に夢中だったりで、本はあまり読みませんでした。2月の終わりにふと思い立って読んだのが辻村深月さんの「傲慢と善良」でした。

婚約者・坂庭真実が忽然と姿を消した。その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる。生きていく痛みと苦しさ。その先にあるはずの幸せ──。

この文を読んで、宮部みゆきさんの「火車」的なものを想像してポチったんですが、非日常の恋愛かと思ったら、かなり現実的な!?婚活・恋愛に関する本でした。

インパクトは少なかったんだけど、思い返すと「ああ、これ、これ!」って部分がたくさんあって、少しずつブログで紹介していきたいな、と思っています。

一部小説ネタバレがあるかもしれません。結末については触れる予定はないです。

彼にとって自分は70点の彼女だった

結婚に焦る女性となかなか決断しない男性の婚活の話です。小説の中のエピソードで元カノは100点?なんなら120点ぐらいだったけど、今の婚約した彼女は70点ぐらい。

女性は男性を100点だと思っていたから、彼に70点とつけられ、なおかつ元彼は100点だったことに、大きなショックを受けるのですが…

元カノとはデートしたり、お酒飲んだり、すごく楽しいけれど、結婚に関しては、全くリアルに考えてなくて。別れのきっかけも、彼女から結婚を求められたことが原因で、男側が「面倒だ」って思っちゃって、最終的に彼女から別れを切り出したのよね。で、後から振り返ってみると100点だったなぁ、あの時結婚しておけば良かったなぁって思う。

今の彼女とは婚活で知り合って、結婚をリアルに考えていて。彼女との結婚生活ってどうなんだろか?って考えた上で70点って思う。

  • 今が楽しければ良いで付き合っていて100点
  • 結婚できるかどうか?を考えて70点

この二つって単純に30点の差がありますね、とは言えない。

  • 元カノとは気軽な気持ちで行った飲み会で出会った
  • 今の彼女とは婚活アプリで出会った

って差も、30点の開きが出る部分に大きく影響している。

いつ、どのタイミングで?どういう未来を見て、何点なのか?

相手にとって自分が唯一無二の存在でいたい!100点でいたい!って思うけれど、結婚して何十年も100点で居続けるって不可能ですよね。

今!100点!って瞬間はたくさんかもしれないけど。

男性は、婚約者の女性について知らないことが沢山あったんだよね。自分が知ってないってことについては自覚がなかったけど、知らないからピンとくる瞬間が少なくて、今の時点では70点だった。

ある意味、30点分の余力があるから。さらに知って、より高まったり、そもそも評価する基準自体が変わったりする。

元カノは100点って思っていたけど、「本気で結婚を切り出してくることなどない子」って視点も含めて100点だったわけで。思い出になったときに美化されただけで、彼女から結婚を切り出されて、ちょっと引いた時点で100点は下回っているのです。

相手にとって自分が何点か?自体を考えない

そもそもこの相手は100点だった。この人は70点。

相手にとっては自分は何点?大丈夫?って考えること自体が、幸せな恋愛、結婚から遠のいています。(作中でも触れられているかな。同じ言葉ではないけれど)

相手とって何点か?を気にするのもだけど、自分が相手を何点か?って評価するときって、同時に自分自身の評価もしていて。自分がこのレベルってなった場合に、相手のこの感じは何点ってなっていて。

自分はこのレベルって思うのが幸せを遠のかせるんだよね。

この人今、どれくらい私のこと好きですか?

私のことちゃんと受け入れてくれますか?って

私も今までの人生で何度も思ったことはあるのですが…良い恋したい!と思ったら、考えないことが大切です。じゃあ、考えないで何すんの?については次の記事で書いていこうと思います。

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