こんにちは、桃生ににこです。
昨日、「夜は短し 歩けよ乙女(森見登美彦)」を読了しました。
Amazonのおすすめに出ていて、装丁が椎名林檎ファンの目を引く感じ?西洋占星術的に言うと、双子座女子と乙女座男子のなかなか距離が縮まらない、スクエア(星座同士の角度が90度・噛み合いづらいとされる)な関係、でしょうか。
ジブリの映画を小説で読んでいるようなそういう世界観で大学生と大学院生の男女の恋愛!?ドタバタ?を描いたお話しです。実際にアニメ化もされているみたいですね。
ちなみに著者の森見さんは太陽山羊座、月牡羊座のスクエアの関係でした。
「夜は短し歩けよ乙女」とは「人生短し歩けよ乙女」と言うことかなぁ、と。
主人公の彼女は「夜の街でお酒を飲んでみたいなぁ」とふらりと歩き出し、そこで起こった様々なことに一切身構えることなく「わぁ、楽しそうですね〜」と全てを受け入れ体験していったら、摩訶不思議なことが起こりまくり…気がついたらこんなところまで来てしまった!というお話しです。
「これをしたら何に繋がるんだろう?」って先を想像することもないし、「これをやってなんの意味があるんだろう?」って意味を考えることもしません。
ただ、どんなことでも素直に試して、そのまま感じる感性を持ってる。目の前のことの良い部分を感じられる。
幸せな人生、ラッキーな人生を歩むために、絶対に絶対に必要なのは、感じる心です。楽しい!素敵!美しい!美味しい!面白い!を感じる心。
- 常識的に考えると…
- どっちが上でどっちが下か?
- 利用されてる?されてない?
- 損してる?得してる?
- 未来は安泰?そうじゃない?
- それは建前?本音?
を考えることは、今の社会に生きていると多くなってきちゃうんだけど、こういうのを全て取っ払って、ただ感じる、面白いと思う、楽しいと思うこと。
私はストレス解消屋さんにお金を払い、サンドバッグへおともだちパンチを喰らわせてみました。
夜は短し 歩けよ乙女(森見登美彦)P164
彼女が学園祭に行った時、一人で構内を歩きながら目についた出店全てを体験していったときの一文です。彼女は別にストレスも溜まってないけれど、わざわざお金を払ってストレス解消屋さんを体験し、ふむふむって思うんですよね。
昔の私だったら、ストレス解消屋さんを経験したこともないのに、サンドバッグにパンチするためにお金を払うなんて何が楽しいの?学園祭、目を引く出店、全然ないなぁ〜、いい出会いないかなぁ〜、と思っていたと思います。
彼女の「へー、そうなんだー」「わー」「おもしろーい」「びっくりー!」って言いながらずんずん進んでいくさま、すごくよかったです。
いいことが起こらない、転機が訪れないって思う時は、感性を閉じ込めすぎている時かもしれません。何かが動き出す時は思いもよらないところから動き出すものです。その「思いもよらないタイミング」を受け入れる隙があるかどうか?がすごく大事です。